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前回は、不安な時代に知っておきたい、お金が貯められる3つの習慣をあげました。今回、知っておいてほしいことは、バブル世代の残念な習慣についてです。長年にわたって3000件以上の家計を見てきた私の経験から言うと「40代のバブル世代は、収入が高いわりにお金を貯められていない」ということ。
バブル世代の“生態”を冷静に分析すると、「真似をしてはいけない習慣」がたくさん見つかります。詳しい内容は、『30代で知っておきたい「お金」の習慣』に書きましたが、ここでは簡単にポイントだけあげてみましょう。
バブル世代は、若いころにお給料が右肩上がりにアップしてきた、恵まれた世代。ところが、バブル世代の相談をたくさん受けてきた経験からいうと、家計の状態があぶなくなっている人は少なくありません。
年収や生活スタイルを聞けば、とてもお金に苦労しているとは思えないのに、フタをあけると「毎月の収支の赤字をボーナスで埋めてなんとかやりくりしている」「年間収支がマイナスになって貯蓄ができていない」といったケースがゴロゴロしているのです。
いってみれば、40代バブル世代の家計は“隠れメタボ”と同じ。今のところ、家計は回っていますが、いつ、なんどき倒れてしまうかわからない未病を抱えているといえるでしょう。
表面的にはゆとりのある生活をしているように見える彼らのバブル世代の生活スタイルをじっくり見ていくと、彼らがお金を貯められない残念な習慣はおもに5つ挙げられます。
1つめは、クルマの所有です。最近は若者のクルマ離れが進んでいますが、バブル世代にとって、相変わらず「クルマは持つのが当たり前」。
住宅購入の相談で「住宅ローンの返済額が多いので、クルマを手放したほうがいいですね」などとアドバイスすると、「ゴルフに行くのに他人のクルマに乗せてもらいたくない」といった理由で渋る人が少なくありません。維持費やクルマの買い替え費用も「かかるんだから、しょうがない」という感覚です(ちなみに「かかるんだから、しょうがない」はバブル世代の口癖です)。
しかし、クルマは高い維持費がかかるもの。月々の支出だけを見ていると維持費の高さに気づきにくいのですが、ガソリン代、駐車場代、自動車保険料、税金、車検代などを足し合わせると、首都圏なら年にだいたい50万円は必要です。クルマをローンで買って月々4万円支払うとすると、クルマ関連の支出だけで年間100万円もかかる計算になります。
ですから公共交通機関が発達している地域に住んでいる人であれば、クルマを持たないことを検討してみてください。「小さい子どもがいるから、クルマがないと不便」という方もいると思いますが、クルマの維持費を考えれば、タクシーにじゃんじゃん乗ったほうがずっとおトクな場合が多いのです。
2つめに、バブル世代の妻は専業主婦期間が長いことが挙げられます。結婚と同時に家庭に入った女性たちも、子どもが小学校に入るころには「子育ても一段落したし、私も働きたい」と思う人が少なくありません。
しかし残念なことに、結婚や出産でブランクがあくと、そのブランクの年数に応じてビジネスパーソンとしての女性の市場価値はみるみる下がってしまうのです。辞める前にはどんなに優秀な女性でバリバリ仕事をこなしていたとしても、以前と同じ給与や待遇を求めるのは無理です。
私も女性ですから理不尽なことと憤りを感じますが、こうした現実を知っておかないと、同じ共働きをするのでも家計の収入に大きな差がついてしまいかねません。
また、パート主婦は正社員で働く女性に比べて年金額が少ないため、リタイヤ後の世帯収入に影響を及ぼすことも忘れてはなりません。
3つめは、生命保険料をたくさん払っていること。バブル世代には、大手生命保険会社の営業職員から勧められるままに、特約満載の保険に加入している人がたくさんいます。背景には、「大手の会社の保険だから安心だ」という、バブル世代に特徴的な“ブランド志向”があるようです。
しかし、日本の大手生命保険会社が勧める商品の多くは、必ずしも必要とはいえない特約や保障がたくさんセットになっているという特徴があります。営業職員が売っているため、販売コストがかかることもあり、保険料も割高です。
4つめは、ボーナスに頼りすぎた住宅ローンを組んでいること。景気が良かった時代に借りているので、ボーナス返済分が1回30万円といったケースは少なくありません。毎月返済分が10万円なら、ボーナスの月は40万円払う計算になります。景気悪化でボーナスがずいぶん減ってきているので、ローン返済が家計を圧迫しています。
バブル世代の家計診断をしていると、「何とかなるさ」と思っている人が少なくありません。しかし、計算してみると、定年退職を迎える時点までにまとまった貯蓄ができず、多額の住宅ローンが残ることが判明するのです 。
5つめは、子どもの教育費負担が重いこと。子どもを小学校や中学校から私立に通わせる人が周囲に多いと、「それならうちも」とつい右にならえをしてしまいがち。 しかし、子どもが私立校に行けば、教育費の負担は非常に大きくなります。たとえば中学校の場合、公立なら学費は年50万円程度ですが、私立は約125万円です。子ども2人を私立に通わせれば、年間250万円かかります。教育費に年間250万円もかけると、貯蓄がまったくできなくなる家計がほとんどとなります。
バブル世代の40代には耳の痛い話が続いたかもしれません。一方、堅実世代の30代には、全部当てはまる習慣ではないと思いますが、これらを念頭に、将来、後悔しないために必要なことは、次のようになります。
1)都市部に住むなら車を持たない
2)共働きを目指す。出産等で辞めざるをえなかった人は、できるだけ早く復職を試みる
3)生命保険はシンプルな保障にして保険料を抑える
4)住宅ローンを組むときボーナス返済は利用しない
5)子どもの進路を決めるときは、予算立てからはじめる
これら5つのことを実行するだけで、毎日細かな節約をしなくても、お金をラクに貯めることができ、将来の安心が手に入るのです。
今のうちにぜひ「お金が貯まる習慣」を身につけてください。
"30代の反面教師!?年収が高いのにお金を貯められない40代バブル世代の「残念な5つの習慣」|30代で知っておきたい「お金」の習慣|ダイヤモンド・オンライン